今年の2月に始まったウクライナへのロシア侵略は、米国一極世界から多極型の世界に移行していた政治経済、社会情勢が露になったということですね。この侵略戦争は、2020年代の世界的騒乱の引き金となっていくと思いますが、もしかすると多極型の世界というより、かつての資本主義対共産主義という冷戦の世界より、もっと根深い深刻な地球の行方を左右する、民主主義国家群と専制主義国家群との新冷戦の世界になっていくかもしれません。
そこで、新冷戦の行方を、多極型の世界を牽引しているの「極」の国、アメリカ、中国、ロシア、日本の各国とその国を導くリーダーの運気を見てみましょう。今進行している騒乱時期を読み解く場合、国とその国のリーダーの運命期の相性から鑑定します。
中国とアメリカの関係は、習近平が2024年、中国が翌年2025年から背信期に入る、アメリカが2025年の決定期に入る、このことを読み解くことが必要です。背信期は、裏切りや思い違いが頻発する、疑心暗鬼になる時期です。2022年経済期であった習近平は、権力継承の仕組みを変え永年支配を目論み、かつての社会主義国家への回帰と鎖国路線を掲げ総書記に再任することに成功しています。でも、習近平の強引な施策で政治経済の矛盾が2023年充実期の後半か2024年から噴出すると出ていますし、疑心暗鬼の背信期を迎えます。
中国は、対中強行姿勢というか中国包囲網が形になってくる2025年決定期を迎えるアメリカとの対立激化によって、国内外の混迷の時期を迎えることになるでしょう。2025年は、中国が精算期、習近平が0期の悪い時期、ロシアが浮遊期、プーチンが背信期と悪い時期と重なって、「専制主義国家群」の混乱を見ることとなるでしょう。2025年の習近平、2026年の中国、2026年のプーチンは、何が起こるか予知出来ない0期の時、要警戒の時期です。こうして見るとウクライナへの侵略戦争の停戦や終結は、2025年まで先延ばしになるかもしれません。
国とそのリ―ダーの運命星や運命期を見据え、その相性を読むと政治経済の動向を読み解くことができます。特に、背信期、0期、精算期の、いわゆるレッドゾーン期との相性は、「騒乱」「革命」を引き起こす可能性がありますので、注意深く読み解くことが必要です。