
『マインドフルネス』とは『今起きていること、そこにある空間と動き、行っていることに全神経を集中させること』やそこから得た気付きなどを指しています。米国では1979年にジョン・カバット・ジン氏が禅などの修行法から宗教色を排除した誰にでも取り込めるツールとしての『マインドフルネス』を開発しました。米国では『マインドフルネス』を主体に東洋思想や禅への関心が高まり、トレーニングとして大手企業研修に導入されています。
1.マインドフルネスを取り入れている米国大手企業Google社
マインドフルネスをいち早く取り入れた企業の1つが米国のGoogle社です。Googleでは瞑想を習慣化していく『マインドフルネス』を『真の自己を知る』という独自プログラムへと落とし込み、脳科学とセット化することでエンジニアのパフォーマンス向上やリーダーシップ向上へと活用しています。また多くの米国企業でマインドフルネスとITを融合させたアプリや商品を創出しています。
2.日本の仏教とマインドフルネス
日本はもともと仏教が根付いている国なのでマインドフルネスは当たり前のようにありました。その殆どが葬儀や法要といった悲しみに溢れた時のお経を読まれる場面などであったと思います。長い仏教の歴史を持つ日本では当たり前となりすぎて有り難みを失われていた瞑想が海を隔ててブームとなった訳です。ITやテクノロジーで疲弊した私達の頭脳が対極にある古典的でシンプルな瞑想によりバランス感覚を得ることになります。
3.日本企業とマインドフルネス
優れたリーダーに必要な「自己認識力」「自己管理力」開発ツールとしてのマインドフルネスはインドからアメリカを通じて日本に逆輸入のような形で入ってきました。日本ではヤフー、リクルート、パナソニック、トヨタなど150社以上が『マインドフルネス』を取り入れ、社員の人間関係や健康やビジネスパフォーマンスを向上させています。
4.女性とマインドフルネス
80年代から女性が社会進出していたアメリカに対し、日本では20年遅れてやっと女性も活躍することの出来る社会が訪れました。アメリカでの大学生に対して行われた調査によると、20代男女が約4ヶ月間、マインドフルネスのトレーニングを受けた際に女性の方がより自己肯定感が強まり、ネガティブな感情が軽減され、自己需要が増加したとの結果が出ています。
5.コロナ禍とマインドフルネス
新型コロナウィルスの急増により、ステイホーム、リモートワークやワーケーションにより、以前は密接だった人間関係にも距離が置かれる時代の今、多くの人々にとって自分自身と向き合う時間が増えました。朝日新聞の世論調査によるとコロナ禍では男性よりも女性の方がストレスを感じやすいそうです。特に女性は呼吸と共にアロマや音楽などでリフレッシュしやすい『マインドフルネス』需要は年々高まる傾向にあります。
『そこにあることに意識を集中させること』は瞑想の1点に拘らずとも、音楽を聴いたり、アロマを嗅ぐことや食べ物を食べることなどに意識を集中させることはリフレッシュしながら五感を磨き、繊細さや共感力を増してくれることでしょう。仏教が根付いている日本にいるからこそ出来るマインドフルネスのあり方を個々が見つけることで皆で幸福感を感じていけると良いですね。








